【レビュー】待望の「メトロイドプライム4」良作だが・・・

レビュー

こんにちは、ポンタロウです!!

今回は、発表から8年・・・やっと発売された「メトロイドプライム4 ビヨンド」をクリアしましたのでその感想についてお話ししていこうと思います。

このゲームですねぇ〜〜、本当に難しいゲームでした、、、www

難易度がとかではなくて、評価するのがとても難しいゲームでした。僕はメトロイドシリーズをほとんどプレイしたことがなく、唯一プレイしたことがあるのが「メトロイド アザーエム」という2010年にWiiで発売されたメトロイドとしては珍しい3Dアクションのゲームでした。その時はまだ中学生ぐらいだったということもあり個人的にはとても楽しくプレイしていました。しかし、後から知ったのですが、このゲーム、メトロイドシリーズの中では酷評されているタイトルだったんです、、、www

だから、そんなタイトルでも楽しく遊べたのだから、人気の高いメトロイドプライムシリーズの最新作ということでかなり期待して挑んだのですが、正直手放しで楽しめたと言える作品ではありませんでした。

欠点や問題点が多く、かなり厳しく評価せざるを得ないと感じていましたが、ただ、ゲームをクリアした頃には僕の中にはなぜか達成感だったり、このゲームが終わってしまった喪失感のようなものが生まれていました。気づいた頃には愛着が湧いていたんですよ。だから、自分としては割と楽しめた部類のタイトルだったと感じています。

この辺りの言語化がかなり難しいので、難しいゲームだなぁと言った印象を持ちましたw 

なので、できるだけ皆さんにも僕が体験したことを分かりやすく説明していこうと思いますので、ぜひ購入の参考にしてもらえればと思います。

本作の概要

本作は2025年12月4日に発売された一人称アクションシューティングゲームです。「メトロイドプライム」シリーズのナンバリング最新作でプライム3の発売から実に18年ぶりの待望のナンバリング作品となっています。

あらすじとしては、

銀河連邦からの救援を受けた宇宙最高のバウンティーハンターサムスが宿敵サイラックスと遭遇し、戦闘中の事故により謎の惑星「ビューロス」に飛ばされることになります。その星はラモーンと呼ばれる種族が文明を築いてきた星ですでに滅びかけていた。最後の生き残りのラモーンより使命を受けたサムスはその使命を達成すると共に惑星ビューロスからの脱出を目指す。

と言ったものとなっています。

問題点

全体的に古臭いゲームデザイン

まずはこのゲームの問題点についてからお話ししていこうと思います。

まずなんと言ってもこの「全体的に古臭いゲームデザイン」これがこのゲームの問題の大部分を占めていると思っています。

問題点をまとめると、、、
  • ファストトラベルがない
  • セーブポイントが限られている
  • 密度の低いオープンフィールド
  • 空虚でテンポの悪い移動時間

まとめると結構ありますね、、、w ただ、これだけ問題点を挙げましたが、このゲームは問題点と面白い点が表裏一体となっていて、絶妙なバランスで良質なゲーム体験を味合わせてくれるような設計になっていると思いました。それでは一つ一つお話ししていきましょう。

ファストトラベルがない

このゲームでは「ソルバレイ」という砂漠マップをメインとしており、この「ソルバレイ」の各所にダンジョン等が設置されていて探索するといったものになっているのですが、このゲームにはファストトラベル機能がありません。もうこの時点で古臭さを感じますよね、、、w

後にお話しするのですが、このゲームは基本的に「ゼルダの伝説」(特に「ブレスオブザワイルド」以前のゼルダ)をリスペクトしたような作りになっており、至る所でゼルダを彷彿とさせるような場面が散りばめられているんですが、「ゼルダの伝説 時のオカリナ」ですらあったワープがこのゲームには存在しません。

行きたい所には自分の足やヴァイオラという乗り物を使って行くしかないんです。このゲームデザインが全体的にゲームのテンポ感を悪くしています。

特にそう感じさせるのが、ベースキャンプに戻る時です。このゲームでは、最初に訪れる「フューリーグリーン」というマップにベースキャンプを設置するのですが、ゲームを進行していると何度もこのベースキャンプに訪れなければならなくなります。そうすると、「フューリーグリーン」に戻るために使う発射装置を何度も使うとになります。いちいちこのムービーを見せられないと戻れないので、どうしてもテンポが悪いと言わざるを得ません。

Screenshot

他にも、各ダンジョンには新しい能力や装備を手に入れてから何度も行くことになるのですが、それも広大なマップの中バイクを走らせて行くしか方法がありません。

しかし、後にお話しするのですが、これが意外にも大事な要素だったのではないかと感じさせられる部分もあります。

セーブポイントが限られている

セーブ方法は2種類あって、

  • 各所に設置されたセーブポイントを利用
  • ボス戦前等に発生するオートセーブ

しかし、この2種類ともかなり限定的でストレスを感じる場面があります。セーブポイントは各所に設置されていますが、数はそこまで多くなく、ゲームを中断したいときはわざわざセーブポイントに移動しなければゲームを終わることはできないし、オートセーブも道中はほとんど機能しておらず、ボス戦前でやっと機能するぐらいです。

ボス戦なんかは死んでしまったとしてもすぐにボス戦直後に戻されるのでストレスはなかったんですが、問題は道中で死んだ時です。特に序盤では、ステージギミックのダメージが異常に痛いわ、まだ操作に慣れてないわで死ぬ可能性が相対的に高いのですが、道中で死んでしまうと基本的にはオートセーブされたところに戻るのではなく、直前にセーブポイントを利用した場所に戻されます。

まぁ緊張感があっていいんですけど、ストレスを感じる人の方が多いと思います。

昨今のゲームでは扉に入る度とかかなりこまめなオートセーブが当たり前になってきている中、令和7年のこの時代にこのシステムは古臭いと言わざるを得ません。

密度の低いオープンフィールド

このゲームはオープンワールドではなくオープンフィールドになっています。この二つの定義は結構曖昧なので、個人的には今作はオープンフィールドであると言わせていただきます。

オープンワールドとオープンフィールドには決まった定義はありませんが、一般的には自由度の高さやフィールドと街やダンジョンに区切りがあったりするかどうかで使い分けられています。

前述した通り、今作では、「ソルバレイ」と呼ばれる広大な砂漠の中にダンジョンや祠・パワーアップアイテムが存在するような形になっており、例えるなら、ゼルダの伝説の時のオカリナのハイラル平原風のタクトの海と同じような役割となっています。

しかし、その密度は関しては20年以上も前に発売されている同2作と比べても見劣りするレベルの密度の低さなんです。

これ全体マップの半分くらいが写っているんですが、本当にこれぐらいの密度しかないんですよね、、、あとは至る所にグリーンクリスタルという緑色の鉱石が設置されているのみなんです。

空虚でテンポの悪い移動時間

これまでファストトラベルがないことやオープンフィールドの密度が低いことなど話してきましたが、この2点が移動時間の空虚さを際立たせていると思ったのが率直な感想です。

今作は一度行ったダンジョンでも、新しく能力を手に入れてから再度訪れることが何度かあります。つまり能力を手に入れる度にファストトラベルを利用せず自分の足とヴァイオラを駆使して密度の低いフィールドを駆け回ることになるのです。

道中に何かイベントが起きたり、何かアイテムが見つけられればいいのですが、そんなことはほとんど起きません。一応能力アップアイテムや仲間との会話イベントがあるにはあるのですがそれぞれ片手で数えられる程度しか用意されていません。

昨今ではフィールドの移動をいかに飽きさせず、移動時間にどんな驚きや発見をプレイヤーに与えられるかといったことが課題として常に挙げられており、あの手この手でプレイヤーを楽しませてくれるゲームが多い中、このゲームにはそういった工夫などは感じられません。

スパイダーマンなんかは移動に楽しさを与えたとても良い例ですね

さらにはダンジョンに入る時には毎回ちょっとしたムービーが挟まりますし、そして何より、サムスの移動手段にダッシュといった移動が早くなる機能も特にないので、見慣れた道を何度も同じ移動時間をかけて訪れなければなりません。これがテンポを悪くしており、ストレスに感じる人が多いと思います。

良かった点

メトロイドといえばの探索要素

それでは、ここからは良かった点についてお話ししていこうと思うのですが、まずはなんと言ってもこの探索要素でしょう!!!メトロイドシリーズは探索が面白いことで有名な作品だと思っているのですが、そこはしっかりとこれまでメトロイドシリーズで培ったものが活かされているのではないかなと思いました。

特にこの探索の面白さはゲームの進行度に比例して行くのですが、サムスの能力や装備が揃ってからそれを駆使した探索というのは、とても気持ちが良かったです。ストーリーの進行で訪れたダンジョン内で明らかに今は取れないアイテムをいくつも見つけることになるのですが、能力や装備を揃えて後から訪れた時には、

あぁ、この能力を使ってあのアイテムが取れるようになるのね!

と言った、答え合わせをしているような気持ちよさを感じることができます。この点は間違いなく本作の魅力と言っても良いでしょう。ゲーム終盤では「スカウトボット」というダンジョン内に残っているアイテムの場所を教えてくれる存在もこの魅力を引き立たせてくれていると思います。

ここで、アイテム探索もヒントがなければ探索がただのストレスになってしまっていたと思うので、この「スカウトボット」の実装はとても良かったと思います。他のシリーズにもこう言った要素はあったのかな?有識者の方は教えていただけると助かります!

「ゼルダの伝説」を彷彿とさせるゲーム進行

前述した通り、このゲームは「ゼルダの伝説」をリスペクトしていると感じさせられる要素が多いです。手に入れた装備や能力を使ったダンジョン探索・ボス戦・謎解き。用意されたオープンフィールドを探索し各地のダンジョンを巡る点等々「ゼルダの伝説」特にブレスオブザワイルド以前のゼルダをプレイしたことがある人は、このゲームをプレイしていると、「ゼルダやん!」ってなる場面が多くあると思います。w

「ゼルダの伝説」といえば今はもう「ブレスオブザワイルド」や「ティアーズオブザキングダム」が有名でそっちのイメージの方が強い人の方が多いと思うのですが、個人的にはそれ以前の「時のオカリナ」や「スカイウォードソード」のようなゼルダも大好きなので、久しぶりに過去作ゼルダのようなゲーム体験を味わえたことは評価したいと思います。

めちゃくちゃ主観が入っていますが、、、www

仲間との共闘

今作ではストーリーの進行によって、同じく惑星ビューロスに飛ばされた隊員たちが仲間となって行きます。この仲間たちが個性的でサムスの装備を作ってくれたり、ダンジョン内で一緒に戦ってくれたりします。

これまでのメトロイドプライムシリーズでは孤独な探索がコンセプトとなっていたようで、この仲間との共闘感は本作の個性と言っても良いでしょう。

それぞれ仲間の人間性がわかるようなシーンもしっかり用意されており、ストーリーにもガッツリ絡んできます。よくある「ここは俺に任せて先に行け!!」というシーンがあり分かりやすくアツい展開なんかも用意されているので、この仲間たちが絡んだストーリーは必見です!特に最後のシーンなんかは見どころですよ!!

終わった後に感じた達成感と喪失感について

これは本当に不思議だったんですけど、プレイしているといると粗が目立つ所やストレスに感じる部分もあったりしたんですが、ゲームをクリアすると何か不思議な達成感終わってしまったことの喪失感が押し寄せてきました。

今思うとこの不便で古臭く感じるデザインも絶妙なバランスを保ってメトロイドらしさを出していたように感じるところもあったしました。

先ほども述べたようにメトロイドは孤独な旅感が良いと言われているゲームで、今回のソルバレイという砂漠マップの空虚さや移動の不便さはその孤独感を演出しているものだったのだと思います。そして、孤独を味わっているときに仲間とのイベントがあったり、ベースキャンプに戻ったりすると安心感を覚えるんですよね。

そうすると自然と仲間キャラクター達にも愛着が湧くようになり、それがゲームをクリアした時に感じた喪失感に繋がったんだと思います。

そして、達成感についても、自分の足で歩いて探索をしていった点が特に大きいのではないかと思います。今作は正直ボリューム不足が否めません。私は探索率を100%にしてゲームをクリアしまいたがそれでもプレイ時間は20時間弱でした。

ただ、このボリュームも絶妙で、これ以上探索アイテムを増やしたりマップを広くしたりすると次は帰ってこれまではお話しした魅力が全てストレスに感じてしまう要素になりかねないと思いました。ソルバレイの広さも本当にこのマップサイズがちょうど良かったんです。

そしてこのマップを自分の足とヴァイオラを駆使してくまなく探索した後にクリアしたその時の達成感はきっとこのゲームデザインだったからこそ味わえたものなのではないかなと思います。

まとめ

結果として、僕自身はゼルダの過去作を遊んでいるような懐かしい気持ちや、クリア後に達成感・喪失感が満ちてきたことから結構楽しめたんじゃないかなと思います。

しかし、正直な感想を言わせていただくと、他の人にお勧めできるゲームであるかと言われれば少し話は違ってくるのが事実です。

古臭いゲームデザイン人によってはストレスに感じる数々の要素クリア時間は20時間程度のボリューム等々、それでいてNintendo Switch2 Editionに関してはフルプライスの8,980円と正直ここに関して本当に不思議なほど強気な値段設定です、、、w

ただ、Switch2の性能を活かしたグラフィック現状数少ない120FPSで遊べるゲームである点、メトロイドシリーズお馴染みの探索の楽しみ本作にしかない仲間との共闘など強みはしっかりとあると思っているので、全く価値のないゲームではないと思います。

以上、本レビューが皆様の購入の参考になれば幸いです。

それではまた次の記事でお会いしましょう!!さよーならー

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